

やることで「興味」が出てくるという話
今日は、やることで「興味」が出てくるという話をします。最近若い人と話す機会がありました。話を聞いていると、「失敗したくない」という想いを強く持っているように感じました。 「就職に失敗したくない」という想いは誰もが持っているものでしょう。就職活動の場合、入社した会社が自分に合わないなと感じた場合、それは失敗を意味するのでしょうか。何をもって失敗とするのでしょう。 一度も「仕事をしたことがない」人が、「失敗せずに仕事を選ぶ」ことは果たしてできるのか?という問いかけに対する答えを自分なりに考えてみました。 それが、「やることであとからいろいろ付いてくる」という答えです。仕事に対する「興味」も「やりがい」も仕事をするなかであとからついてくるという考え方です。(キャリアの理論的背景は、クランボルツ博士の理論に紐づく考え方です) いつしか「興味」を持っていた 僕は、以前新築分譲マンションの広告媒体の営業をしていました。新築分譲マンションを販売する会社などに広告媒体を提案する営業です。 そういう法人営業には、その事業領域の市場の情報を頭に入れている必要がありま


ライフポートレートを伝えることで生まれる効用
本日は、ライフデザインカウンセリングの2回目のセッションについてです。2回目のセッションでは、ライフポートレートを相談者に伝えてます。そしてそれについて話し合ったあと、今後の行動計画を一緒に策定します。 本日は、このライフポートレートを伝えることで、相談者にどのような効用があるかについて書いていきます。ここで生まれる効用こそが、ライフデザインカウンセリングの目的と言っても過言ではありません。 ライフポートレートを伝えることで生まれる効用;①受動から能動への移行 カウンセラーは、相談者に対してライフポートレートを伝えます。この時、ストーリーとして上手に語られると、そのストーリーの中には、一つのキャラクターがあります。 そのキャラクターは、ストーリーの中で主体的な存在として浮かびあがってきます。そして、それは相談者のことであると相談者が自覚することで、相談者自身が主体的に行動する人という感覚を深めることができます。 「この転機に直面して、私の根底にある心配事は、誰にも相手にされずに、孤独を感じることが怖いということだと思いだした。私は、成長期の問題を


人間関係の悩みを劇的に改善させてくれる手法とは
テレビで大学生くらいの青年がこんなこと言っていました。「自分の思っていることは言わないようにしています。その方が波風立てなくてすむんで」 人間関係の悩みは多くの人が抱えています。空気を読んで、自分を押し殺して、無難にやり過ごす、といったコミュニケーションに慣れている人も多いかもしれません。 しかし、それでは深く人とかかわっていくことはできません。相手のことを理解するとともに、自己開示をして自分のことも理解してもらうことで、コミュニケーションは深くなっていきます。 このような波風を立てないようにする浅くて表面的なコミュニケーションをしてしまうのは、コミュニケーション能力に自信がないからなのかなっと僕は思いました。 今日は、人間関係の悩みを劇的に改善させてくれる手法について記載していきます。 人間関係の悩みを劇的に改善させてくれる手法とは もし、こんな人があなたに隣にいてくれたらどうでしょう。 あなたのことをいつも理解しようとしてくれる あなたの想いや考えをしっかり受け止めてくれる あなたに対して思いやりをもって接してくれる あなたをひとりの人間とし


転職するか独立するか悩んでいる人へ。意思決定の材料としての「起業をするうえで大切なこと」
仕事のキャリアの転機において、転職しようかそれとも独立して自分の力で勝負してみようかと考える人もいます。今日は、独立しようかどうか悩んでいる人に、その意思決定の判断材料になる考え方を記述していきたいと思います。 「はじめの一歩を踏み出そう」というマイケルEガーバーさん著の本の内容を受けて、起業するうえでの大切なことを3つ書き出していきます。 それをあなたが、「できる」あるいは「やりたい」と思えるなら独立する、そう思えないなら独立するのはやめよう、みたいな感じに意思決定の参考としてください。本日の記事は、独立を選択肢として全く考えてない方には関係のない記事です。 起業をするうえで大切なこと;集客できるか 起業をするうえで大切なことの一つ目として、集客できるかどうかが挙げられます。例えば、イタリア料理のシェフ(ここでは佐藤さんとします)が、その経験とスキルを活かして独立しようと考えている例を事例として考えていきます。 佐藤さんは、本場ナポリでピッツァ作りの修行を5年間してきた。満を持してふるさとの愛知県の安城市という所でイタリアンの店をオープンしよう


ライフポートレートの再構成の具体的な進め方とその目的
本日は、僕たちキャリアストーリーの行うキャリアカウンセリングの手法であるライフデザインカウンセリングについて書いていきます。今日のテーマは、「ライフポートレートの再構成」です。 このキャリアカウンセリングは、計2回のセッションで行います。1回目のセッションで、キャリアストーリーインタビューを行い、2回目のセッションで相談者の人生計画を共に構成していきます。 本日は、1回目のキャリアストーリーインタビューが終了した後に、2回目のセッションまでの間に、僕たちキャリアコンサルタントは「ライフポートレートの再構成」を行います。この「ライフポートレートの再構成」についてどのような順番で、何を目的として行っていくかについて本日は記述していきます。 ライフポートレートの再構成が、ライフデザインカウンセリングの肝です。 ライフポートレートを再構成する目的 ライフポートレートとは、相談者の人生について、「筋書きを描く」ことです。つまり、「ライフポートレートを再構成する」とは、「改めて人生全体を貫く筋書きを描く」ということになります。出来事の連続に「筋書き」があると


キャリアコンサルタント試験の学科試験対策(学科試験対策の勉強法について)
先日、論述試験対策の記事を書いたのですが、それをご覧になられた方から、学科試験対策についてのご要望をいただきました。ですので、本日は、学科試験対策をどのように行っていくのが効果的かということを考えていきたいと思います。まず直近2回の出題内容について見ていきましょう。(この記事はかなり主観が強いです。それを踏まえてご覧ください) 第4回キャリアコンサルタント試験の学科試験について これをご覧の方は、今後キャリアコンサルタント試験を受験される方が多いと思いますが、第4回キャリアコンサルタント試験の学科試験はご覧になられましたでしょうか?もし、ご覧になられた方がいらっしゃるなら、「えっ」って思われたのじゃないでしょうか。 第4回の学科試験の合格率は、19.7%でした。第3回の学科試験の合格率が63.3%だったのを考えると、第4回の問題がかなり解きにくい問題だったのがご理解いただけると思います。 ちなみに、これは問題が難しかったというより、変な問題だった(というよりひどい問題だった)ことが原因でした。第4回の問題は見ても混乱したり、不安になったりするだけ


キャリアストーリーインタビューの5つ目 「幼い頃の思い出」についての質問の具体的な進め方とその効用
キャリアストーリーインタビューの5つ目として、「幼い頃の思い出」について質問します。今日は、この「幼い頃の思い出」の、何を聴くのかということや、なんのために聴くのかということについて考えていきたいと思います。 サビカス博士の提唱するライフデザインカウンセリングを活用したキャリアカウンセリングを行っていきたいと考えている人にとっては、抑えておきたいポイントですので、そのような方には是非読んでいただきたいと思います。 まずは、僕自身にこの質問をした場合を具体例として記述していきます。括弧の中はカウンセラーの発言です。(これは具体例として簡素化しています、実際にはもう少し様々なやり取りがあります) 「幼い頃の思い出」の質問の手順 (幼い頃の思い出は何ですか?3歳から6歳までに起きたことについて3つのストーリーを聴かせてください。) 1つ目は、階段の下で、一人隠れていた時の思い出です。 よく、階段の下に隠れていたのを覚えています。僕がいなくなったら、家族がどんな反応をするかが見たかったのです。気をひきたかったのでしょう。心配してほしかったというのもあると


欠乏がやりたいことを教えてくれる
テレビで「小屋暮らし」を始めてから、人生がうまく回り出したっていう人が出ていました。僻地の土地を買い、そこに自作で5帖ほどの小屋を建て、そこに生活している人です。僕から見ると足りない物がいっぱいありますが、その人はその環境には「欠乏」を感じていいないようでした。何に欠乏を感じるかというのは人それぞれですね。 本日は、「やりたいこと」を見つけるアプローチについてお話します。テーマは「欠乏」です。 「欠乏」が見つかればやりたいことが見えてくる!? 実は、僕がやりたいことを見つけられたのも「欠乏」からでした。 僕は、大学を中退したことで、社会の標準的な生き方から外れたような気がしました。それ以降、自分の人生をどう生きていけばいいか悩んできました。様々な本やセミナーなどからそれに対するヒントを得ようとしたのですが、なかなか得られませんでした。 セミナーは、中にはたちの悪いものもあり、勧誘されたり、営業されたり、嫌な想いをすることもありました。どうして、「人生をどう生きるか」という僕たちにとって大切なテーマを学ぶ機会がないのだろうと、当時の僕は考えていまし


キャリアストーリーインタビューの進め方とその狙い
本日は、「キャリアストーリーインタビュー」の進め方とその狙いについてお話します。ちょっと専門的な内容です。一般の方は関係ないかなと思われるかもしれませんが、キャリアカウンセリングを受けてみようかと検討している人には有意義な内容にしております。内容も難しくないので是非お読みください。(キャリアカウンセリングに興味のない方は、読むのをおやめください。) キャリアカウンセリングのやり方は、一つではない 従来のキャリアカウンセリングは、人と仕事をマッチングすることを重視していました。まず、アセスメントと呼ばれる検査によって、人の適正や興味などを検査します。その後、その検査結果を受けて適正や興味に適合しそうな職業についての情報を提供します。 相談者はアセスメント結果と職業情報をもとに、職業選択における合理的な計画を立てていきます。現在、日本国内で行われているキャリアカウンセリングの大多数はこれになります。例えば、転職エージェントなどに登録すれば、受けられるキャリアカウンセリングもこれになります。(このサービスを提供しているものの中には、アセスメントをしっか


「強み」の見つけ方
今日は、自分の「強み」をどうやって見つけるかという方法について話していきます。あなたは、自信を持ってこれが「強み」だといえるものは持っていますか?あなたの中にも「強み」はあります。さっそくそれを見つけに行きましょう。 「強み」とは何か まず、「強み」とは何かを考えていきましょう。「強み」は、就職活動や転職活動で必ずといっていいほど面接において伝える場面があります。採用する側の企業の目線でいうと、「あなたがうちの会社にどういったところで貢献してくれるのか」といったことを判断するもとになるものですね。 つまり、強みとは、自分が「何」でもって他者に貢献するかといった問いの「何」の部分です。 ちょっと想像してみてください。 先月、リーマンショックよりひどい経済不況が起こりました。 あなたの会社は急遽、外資系企業に買収され、 あなたは先月末で、リストラされることになりました。 転職しようにも多くの会社で求人の募集はされていません。 さて、どうしましょうか? ちょっと無茶苦茶で乱暴な話ですが、このように裸同然で社会に放り出されたら、どうしましょうか。「仕事す