

キャリアコンサルタント試験学科試験対策。コーヒーカップモデルなど国分康孝先生の著書から出題された範囲の解説
今回はキャリアコンサルタント試験の学科試験対策についてです。学科試験では養成講座のテキストなどに載っていない問題も出題されています。それらを正答できるかどうかで合否の分かれ目になっているケースも結構多いみたいです。 その中で、今回は国分康孝先生の著書からの出題について、過去に出題された分野を取り出して、解説していきます。その分野は、「コーヒーカップ方式について」、「カウンセリングの技法について」、「カウンセラーに求められるパーソナリティについて」です。 これらを学ぶことは試験対策になるだけでなく、キャリアカウンセリングというものに対する理解を深めるのに有用だと思いますよ。 コーヒーカップ方式とは コーヒーカップ方式とは、キャリアカウンセリングの進め方のモデルの一つです。アイビイのマイクロカウンセリング技法やカーカフのヘルピング技法などもキャリアカウンセリングの進め方のモデルです。 コーヒーカップ方式の特徴は、単純で分かりやすいということと指示的なかかわりを含むということです。 まず、単純で分かりやすいという特徴についてです。コーヒーカップ方式とは


カウンセリングの技法「いいかえ」や「明確化」の練習のしかた
本日は、カウンセリングにおいてクライエントとリレーションを築くうえで大切な技法を身に着けるための練習のしかたについて書いていきます。 具体的には、「いいかえ」や「明確化」といった技法をカウンセリング場面で自然とできるようになるための練習の仕方です。国家資格キャリアコンサルタント試験の面接試験対策にもなると思います。 「いいかえ」や「明確化」とは何か、その効果は何か 「いいかえ」とは、クライエントが語ったことの本質をフィードバックすることを言います。「明確化」とは、クライエントがはっきりとは意識していないところを先取りして、これをカウンセラーが言語化することを言います。 「いいかえ」と「明確化」は、その意味するところは上記のように違いますが、僕はほとんど同じ概念として理解しています。それは、クライエントの認知の拡大化です。 クライエントは、様々な想いを抱えています。その想いをカウンセリング場面で言語化しようとします。しかし、普段から言葉にしていない想いをいざ言葉にしようとしてもなかなかむずかしいものです。 さらに、自分がどんな想いを抱いているのかと


ロジャーズ理論のキャリアカウンセリングの現場での活かし方とその問題点について
本日は、ロジャーズ理論をキャリアカウンセリングの現場にどのように活かしていくかについて考えていきます。 とはいっても、多くの方が当然、カール・ロジャーズの考え方に影響を受けているでしょうし、現場で活かしていると思います。ですので、活かし方より活かすうえでのその注意点の方が興味を持っていただけるかもしれません。 活かし方として5つのポイントを挙げたうえで、注意点として2つのポイントを挙げています。 ロジャーズ理論のカウンセリング現場への活かし方;①関係性を築く ロジャーズ理論がもっとも効果が発揮されるのは、クライエントとの関係性を築く場面だと僕は思います。代表的な技法は、「受容」と「共感」ですね。 ロジャーズ理論は、クライエントとカウンセラーは対等な関係だと考えます。そして、クライエント自身に良くなろうとする力があるとカウンセラーは信用します。これが前提です。 だから、ロジャーズ理論においては、カウンセラーは真摯にクライエントが何をどのように感じているのかを知ろうと努め、その理解が間違っていないか丁寧に確認します。 大抵のクライエントは日常において