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「強み」の見つけ方

今日は、自分の「強み」をどうやって見つけるかという方法について話していきます。あなたは、自信を持ってこれが「強み」だといえるものは持っていますか?あなたの中にも「強み」はあります。さっそくそれを見つけに行きましょう。

顕微鏡

「強み」とは何か

まず、「強み」とは何かを考えていきましょう。「強み」は、就職活動や転職活動で必ずといっていいほど面接において伝える場面があります。採用する側の企業の目線でいうと、「あなたがうちの会社にどういったところで貢献してくれるのか」といったことを判断するもとになるものですね。

つまり、強みとは、自分が「何」でもって他者に貢献するかといった問いの「何」の部分です。

ちょっと想像してみてください。

先月、リーマンショックよりひどい経済不況が起こりました。

あなたの会社は急遽、外資系企業に買収され、

あなたは先月末で、リストラされることになりました。

転職しようにも多くの会社で求人の募集はされていません。

さて、どうしましょうか?

ちょっと無茶苦茶で乱暴な話ですが、このように裸同然で社会に放り出されたら、どうしましょうか。「仕事するのを諦める」っていうのはなしですよ。厳しい環境下での転職活動をするか、自分で事業を始めるか、「自分には何ができるだろうか」と考えてみてください。

また、強みは、「基礎的スキル」と「専門的スキル」に分類されます。

例えば、僕は昔、会計事務所で仕事をしたことがあるのですが、そこで得た「財務諸表作成能力」「税務相談能力」などは、「専門的スキル」です。これは他の仕事をした場合、なかなか活かすことが難しいですね。

その会計事務所は、10人以下の少人数の事務所でした。代表を務める税理士の人とその奥さんとそれを取り巻く勤続20年、30年のベテランの女性たち。そして、あとは比較的新しく入った女性の先輩たち。多くは語りませんが、様々な人間関係が渦巻いている職場でした。

そのような人間関係が渦巻く職場に入った当初、僕は警戒している子ウサギのように、耳をそばたてて周囲の状況を伺っていたのを覚えています。そして結果としてこの時に、僕は職場における「状況把握力」を身に着けました。

さて、この「状況把握力」はその後の仕事で活きました。例えば、営業の仕事をしている時は、周りの同僚が担当顧客に対してどういった取り組みをおこなっているかを上司以上に把握していましたし、現場仕事で現場の責任者として仕事をしている時は、全体の段取りに対して各役割を果たしている人たちがどういう進捗状況にあるかを自然と把握できるようになりました。

こういった「状況把握力」みたいな業界や業種の壁を越えて通用する能力を「基礎的スキル」と言います。

強みの見つけ方

専門的スキルについては、専門的に行った業務でどのような成果を出したかというのが、その証となります。その実績そのものがあなたの強みとなるでしょう。それを探してください。

なかなか明確にしづらいのが、「基礎的スキル」です。本日は、「基礎的スキル」の見つけ方について考えていきましょう。

まず、「基礎的スキル」についてですが、経済産業省が社会人基礎力という基礎的スキルの定義づけをしています。(詳細はコチラ)これに則って、考えていきます。

先ほど挙げた「状況把握力」を例に考えていきましょう。(経済産業省のリンク内では情況把握力となっております)

先ほどの「状況把握力」について、読んでいただいた時、どのように感じられましたか。「それは大したものだ」「別に大したことじゃない」「ふ~ん…」どんな感じだったでしょうか。

実は、これは、今記事を書きながら考えて書いたもので、普段から意識しているものではありませんでした。社会人基礎力の中にある12の能力要素を見ながら、これについて書いてみようと決めて、書いてみたものです。もちろん、内容に嘘はなく、実際に経験したものをもとにはしています。

何が言いたいかというと、このように「強み」はあなたが創作するものです。

語弊があるといけないませんので言っておきますと、嘘はもちろん駄目ですよ。あなたの過去の経験から、今のあなたが「強み」の意味付けをおこない、取り出してくるようなイメージです。

例えば、先ほどの僕の「状況把握力」について考えていきましょう。僕が今転職活動をしているとします。面接の準備をしていて、その企業を研究していると、経歴や能力が多様な人たちを調整したり取りまとめたりする能力が求められているのではないかという風に思いました。

そして「状況把握力」があれば、そのような環境下で貢献できるのはないかと考えます。じゃあ自分の「状況把握力」はあるかな?と考えてみます。なんかある気がします。営業時代に周りの同僚が何をしているか把握していましたし、現場仕事をしている時は、個々の進捗状況を把握していました。これは「状況把握力」があることの根拠になり得るのではないかと考えます。

次に、ではどうして「状況把握力」が身に着いたのか考えてみます。すると、20代前半で働いた会計事務所のことを思いだしました。そこで、周りの人たちが何をしているか何を考えているかを伺っていたなぁって思いだし、その経験があるからそういう感覚が鍛えられたのかなぁと思いいたりました。

このように

   1.相手に求められている能力について考える

   2.過去の経験からその能力が発揮された場面を思い出す

   3.その能力を身に着けたきっかけとなった場面を思い出す

といった3段階で考えていくと、自分の強みが浮かびあがってきますよ。就職などの転機に際して、自分の「強み」を探している方はぜひ試してみてください。

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