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傾聴について(キャリアコンサルタント面接試験対策)

キャリアコンサルタント試験の面接試験の評価区分は、主訴・問題の把握、具体的展開、傾聴の3つです。今回は傾聴について考えていきます。面接試験で目指すことは、信頼関係の構築と自己探索の支援だと面接試験対策の記事で記載しましたが、この二つにつながる姿勢が傾聴と言えます。傾聴とは、相談者の自問自答を促して、より深い自己理解に導いていく能動的な働きかけととらえることができます。傾聴を行えば、信頼関係の構築ができるだけでなく、自己探索の支援も行うことができます。つまり傾聴を制する者が面接試験を制するといっても過言ではありません。「傾聴」の姿勢を身に着けることがが面接試験対策でもっとも大事なことと考えます。

 傾聴において気を付けることを傾聴しているとはいえない姿勢を考えることで明確にしていきましょう。

 1.決めつける

話を聞いて、○○に違いないと決めつけるのは、傾聴とは言えません。しかし、つい自分の決めつけで応答してしまいそうになってしまいます。例えば、相談者が「実は結婚することになりまして」と言ったら、「それは、おめでとうございます」と言いそうになりませんですか?しかし、それは、決めつけです。相談者にとって結婚がめでたいかどうかはわかりません。物事の捉え方は人それぞれ違います、さらに人の気持ちは揺れ動くものです。結婚だからめでたいというように決まりきったことはありません。

 2.自分の意見を出す

自分の意見をいうことも傾聴とは言えません、相談者の自己探索の支援をするのに自分の意見を言う必要はありません。しかし、つい自分の意見を言いたくなる時もあります。例えば、相談者が「仕事する必要ないし、意味もない」というとします。否定したくなりませんですか。言葉で否定しなくても、表情や態度で否定するのも同じです。自分の意見が出てくるのも傾聴できていない証拠です。

 3.質問を立て続けにする

相手のことを知ろう、理解しようと思い、質問攻めをしてしまうことがあります。相手のことを知るための何か手掛かりを得たいがためにいろいろ聞いてみたくなります。相手のプロフィールなどを聴いていくと相手のことを理解できてきている気がして安心します。自分が不安だから、とっかかりを得たいからといって質問攻めにするのは傾聴とは言えません。質問したことの答えは一つ一つ丁寧にその感情を感じ取ろうと努めながら傾聴すれば、立て続けに質問をするなんてことにはならないでしょう。

 4.無表情で聴く

無表情で反応のない人に話をしたことはありますか、非常に話しづらいですね。相手にそんな風に話を聞かれると話すのが嫌になる人も多いでしょう。これは頭ではわかりやすいと思います。しかし、カウンセリングがうまくいかないとつい無表情になってしまうこともあります。落ち着いて心を開いて相手の話に自然と反応できるように相談者に向き合えるように意識していきたいですね。

 5.緊張して聞く

上記の「無表情で聴く」と似ていますが、緊張しているのも良くありません。緊張は相手に伝わり、相手も緊張してきます。人間の心は緊張した状態だと心を開きにくくできているようですので、あなたが緊張していると相手は心を開きにくくなります。身体が緩むと心も自然と緩んできますの、身体の力を抜いてリラックスした状態で話を聴けるように意識しましょう。

 6.沈黙を嫌う

相手が話さないと焦ることもあるでしょう、何か話さないといけないと思い、無理やり沈黙を破りにいくこともあるかもしれません。相手の発しているメッセージは言葉だけではありません。沈黙している相手が何を考えているか感じているかを感じましょう。

 傾聴のベースにあるのは好奇心ではないかと思います。相手の人間性に対する興味です。相手の話にその人の人間性に純粋な好奇心を持って聴けばしっかり傾聴できるのではないでしょうか。傾聴を身に着けるのは一朝一夕でできることではありませんが、カウンセラーとしての基本だと思いますので、これを機会に励んでいきましょう。

 傾聴に関する参考書類を下記に紹介します。ともにプロのカウンセラーが書いた本で、傾聴のことが非常にわかりやすく解説されています。

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