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キャリアコンサルタント試験 面接試験対策

キャリアコンサルタント試験の面接試験って、何の準備をしたら良いのでしょうか。ただひたすらロールプレイングを行うのも良いですが、大事なポイントを明確にしたうえでロールプレイングを行えばもっと効果的に練習を行えます。

日本キャリア開発協会の大事にしているポイントを確認しながら、面接試験のためにも身に着けたいキャリアコンサルタントとしての姿勢をはっきりとさせていきましょう。

次の順に記載してあります。

1.面接試験の概要を知る

2.「信頼関係の構築」について

3.「自己探索の支援」について

1.面接試験の概要を知る

試験時間は20分です。

面接試験は、15分のロールプレイと5分間の口頭試問で構成されています。ロールプレイの場面はキャリアカウンセリングの冒頭15分のインテーク面談です。

配点は、実技試験の150点満点中の90点あります。

実技試験は面接で決まるといっても過言ではありません、緊張して頭が真っ白になってしまい大失敗となるとこれまでの努力が報われません。しっかり準備して落ち着いて本番を迎えたいですね。

面接試験において、何を評価するかという評価区分が公表されています。

それは、①主訴・問題の把握②具体的展開③傾聴の3つです。

これらを意識して対策するのが重要です。面接試験の評価区分についてはそれぞれ記事をご用意しておりますので、そちらをご覧ください。①主訴問題の把握について具体的展開について傾聴について

口頭試問で質問されることもある程度決まってます。詳しくは面接試験の口頭試問対策をご覧ください。

論述試験対策のポイントとして、 「事柄が問題なのではなく、事柄を相談者がどう捉えているかが問題なのである」 を挙げました。

これを解法の軸として各設問が解答できることを記載しました。面接試験においても是非意識していただきたいことがあります。

それは、「信頼関係の構築」と「自己探索の支援」です。

この2つをしっかり意識しながらロールプレイができれば、合格基準にはたどり着けると思います。それぞれの詳細は後述してあります。

面接試験 対策

2.「信頼関係の構築」について

面接試験対策を考える前に、まずキャリアカウンセリングの進め方をおさらいしましょう。

キャリアカウンセリングの進め方は一つに限定されるものではりませんが、進め方の一つに、システマティックアプローチというものがあります。

①カウンセリングの開始②問題の把握③目標の設定④方策の実行⑤結果の評価⑥カウンセリングの終了という一連の流れでカウンセリングが進められると考えるものです。

面接対策で行われるのは、キャリアカウンセリングの最初の15分間のインテーク面談なのでこれは①カウンセリングの開始に当てはまります。①カウンセリングの開始において達成を目指していくことが、「信頼関係の構築」なのです。

それでは、どうやったら「信頼関係の構築」を行えるのでしょうか。

その答えの一つが、「傾聴」です。傾聴の姿勢をしっかり身に着けていくことが本質的なアプローチになります。しかし、それは一朝一夕にはいきません。それでは困るという方に役立つ信頼関係の構築に役立つテクニックがあります。それは、「伝え返し」を行うということです。

カウンセリングの大家のロジャーズは,その晩年に伝え返しについて以下のように言ってます。

 

セラピストとしての私の考えを言えば、私は「感情を伝え返そうと」とはしていません。クライエントの内的世界についての私の理解が正しいかどうかを確かめようとしているのです。(引用;Rogers,1986)

 

上記は伝え返しを行うにあたりしっかり意識していただきたいポイントです。

表面的なテクニックとしてオウム返しのような伝え返しをするのではなくて、相談者を理解しようとするなかで、自分の理解が間違っていないかを丁寧に確認する作業が伝え返しなのだということです。

相談者が伝えようとしていることの本質を返すことにより、相談者が「そうなんです!」って反応するのが理想ではあります。

しかし、これは非常に難しいです。

まずは、本質を返そうとするのではなく、自分の理解が正しいか確認しようとする姿勢が良いのではないかと思います。丁寧に丁寧にあなたのおっしゃっていることはこういうことですか?確認していくことのです。

こうすることで、相談者は自分の話をしっかり聞こうとしてくれていると感じ、自然と信頼関係が構築され、相談者が話す内容も少しずつ広がっていくでしょう。

3.「自己探索の支援」について

日本キャリア開発協会のHPの受験案内のページに面接試験のロールプレイについて以下の説明があります。

「面談を通して相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける 」これを私は自己探索の支援ととらえています。そして、これが面接試験の2つ目のポイントです。

さて、それではこの「自己探索の支援」とは一体何でしょうか?

自己探索の支援とは、相談者が自己概念、つまり自分自身の価値観に気づくために、自問自答を促すことで支援をしていくことです。カウンセラーが「ああしろ、こうしろ」ということではないの明白ですね。

では、相談者の自問自答を促すために何をしたら良いのでしょうか?

「問いかけ」をすることにより相談者の自問自答を促すことができると私は考えます。相談者が事柄をどう捉えているかを会話の中でキャッチし、それに問いかけていくのです。

どのように問いかけをおこなうかを、第3回の論述試験の事例Ⅱでのキャリアコンサルタントの対応を具体例として見てみましょう。

相談者は仕事が増えてその増えた仕事を自分がやっていることが釈然としないと言っています。それに対してキャリアコンサルタントは「釈然としないとおっしゃいますと」と問いかけています。これが問いかけです。

釈然としないとはどういう意味なのか、何が釈然としないのか、相談者自身も発言しながらも明確に意識できていなかったことが、キャリアコンサルタントが問いかけることで自問自答が起こります。

さて、ここで行う問いかけをどうしたら良いのかと気になられる方もいらっしゃると思います。自問自答を促す問いかけにおいて、自己概念の影という概念が大切になってきます。

自己概念の影については、コチラの記事に詳しく書いております。よろしければそちらもご参考にしてください。

面接試験は、不安に感じてしまうものです。僕もキャリアコンサルタント試験の面接試験を受けた時は、何をどう対策したら良いかわからず不安でした。

不安を軽減するには、しっかり準備することがなにより効果的です。しっかり準備して、自信を持って面接試験の当日を迎えられると良いですね。

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