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JCDA出題のキャリアコンサルタント試験(実技)の論述問題の対策の方法と解答の作り方の解説。第6回試験問題の解答例付き。

December 5, 2017

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キャリアコンサルタント試験(実技)の論述問題対策。第5回試験問題の解答例付き。

今回は、第5回キャリアコンサルタント試験の実技試験の中の論述問題を問いていきながら、論述試験対策を行っていきます。キャリア開発協会の出題の問題です。論述問題はしっかり対策をすれば、比較的容易に8割ぐらいの得点が期待できますよ。さぁ、それでは行きましょう!

 

 

 

 

 

論述試験における解法の軸

 

「事柄が問題なのではなく、事柄をどう捉えているかが問題なのである。」

という考え方が論述試験における解法の軸となります。これを使えば、本当に論述試験のすべての問題が解けるので、この考え方をしっかり腑に落としておきましょう。それでは、実際に各問題を見ていきます。

 

 

 

問い1「対応の違いによる展開の変化」に関する問題

 

二つの事例では、それぞれのキャリアコンサルタントが異なる対応をしています。それによって、カウンセリングの展開にも異なる進展があります。今回のケースでは、「国内転勤が決まった」というクライエントが相談に来ていますね。つまり、今回の事柄は、「国内転勤が決まったこと」です。

 

事例Ⅰでは、この事柄の「国内転勤が決まったこと」に焦点が当たっています。どの地方に転勤するとか、上司がどんな人とか、聞いています。こういう事柄自体に焦点を当てる行為は、NGだと考えてください。

 

事例Ⅱでは、「国内転勤が決まったこと」に対して相談者がどう捉えているのかに焦点が当たっています。どんな気持ちなのか、外れくじをひくという言葉はどういう意味を持つのか、について聴いています。これにより、相談者の自己探索が深まってきていますので、キャリアコンサルタントとしてこれが望ましいかかわりです。

 

 

問い1の解答例

 

事例ⅠのCCtの対応は、事柄に焦点が当たっている。それによりその後の展開において、相談者の自己洞察は深まらず、自己概念も浮かびあがってきていない。事例ⅡのCCtの対応は、事柄に対して相談者がどのように受け止めているかを共感しようとしているのがわかる。それによりその後の展開において、相談者の自己洞察が深まり、自己概念が浮かび上がり、今後のカウンセリングの目標も明確になってきている。(191文字;赤字は指定語句)

 

この解答だと解答欄に余裕があると思います。解答欄に余裕がある場合は、もう少し具体的に書いていくのが良いと思います。どのような自己概念が浮かび上がってきているとか、どういう事柄に焦点が当たっているとかを付け加えていきます。論述問題において付け加えることは難しくありませんよ。

 

 

 

問い2「相応しいか相応しくないか」を検討する問題

 

もうお分かりですね。事柄に焦点が当たっていたら相応しくなく、事柄をどう捉えているかに焦点が当たっていたら相応しいとなります。

 

 

問い2の解答例

 

事例ⅠのCCt4  相応しくない

 

事例ⅠのCCt4の発言からは、CCtが国内転勤という事柄自体に焦点を当てていることが分かる。これは、相談者の自己探索を深めようとする態度とは言えない。

 

 

事例ⅠのCCt5  相応しくない

 

事例ⅠのCCt5の発言からは、CCtが国内転勤という事柄自体に焦点を当てていることが分かる。これは、相談者の自己探索を深めようとする態度とは言えない。

 

 

事例ⅡのCCt4  相応しい

 

事例ⅡのCCt4の発言からは、CCtが国内転勤という事柄に対して相談者がどう捉えているか知ろうとしていることが分かる。これは、相談者の自己探索を深めようとする態度と言える。

 

 

 

問い3「相談者の問題」と思われる点についての問題

 

相談者の問題とは、「相談者が事柄をどう捉えているか」ということですね。ですので、今回のケースの場合の相談者の問題は、国内転勤という事柄に対して、相談者が「唖然として」、「ハズレくじを引いた」と思って、「すごい焦って」、「ちっぽけな自分」、を感じていることが問題です。

 

 

問い3の解答例

 

相談者が国内の地方への転勤を命ぜられたということに対して、相談者がそんな自分がちっぽけに見えてしょうがなく、同期と比べて焦ってしまっているという状況にあり、転職まで検討するほどの状況になっているのが相談者の問題。

 

 

 

問い4「今後の展開」をどうするかという問題

 

キャリアカウンセリングの目的は、ただ話を聞くことではなく、「相談者の問題」を解決することです。問い3で解答した「相談者の問題」をどう解決していくのかという今後の指針を具体的に事例の中の言葉を引用しながら、書けば良いです。

 

気を付けていただきたいのは、「相談者の問題」を解決するのは相談者自身であるということ。僕たちキャリコンサルタントは相談者が自身の問題を解決するのを支援するのが役割です。

 

そして、その支援は、相談者の自己探索を促すことによって達成されます。

 

 

問い4の解答例

 

相談者が国内の地方への異動を命ぜられたことで、そんな自分のことをちっぽけな存在であると考えている。「相談者がいう大きな仕事とはどういう仕事なのか」、「国内の地方へ異動する人間はちっぽけな人間で大きな仕事はできないのか」といったことを相談者と一緒に相談者がどう思いどう感じるのかを丁寧に知りに行く。その過程において、相談者の自己探索を深めていき、相談者がこれからどうしていくかを具体的に見出すことができるように面談を進めていく。

 

 

 

最期に

 

さて、本当に「事柄が問題なのではなく、事柄を相談者がどう捉えているかが問題なのである」という考え方を軸にして、すべての問題が解けるということにご納得いただけたでしょうか。

 

裏を返せば、それほど、キャリア開発協会はこの考え方が、キャリコンサルタントにとって大切だと考えているということです。しっかり腑に落としていきましょう。

 

もし、この考え方がいまいち腑に落ちていないなぁと感じる方は、下記の書籍を参考にしてみるのも良いですよ。

 

 

 

 

上記の本は、ちょっと読みにくいかもしれません。読みやすさピカイチはこちらの本です。キャリアカウンセリングについて包括的に理解を深められますよ。

 

 

 

 

ちなみに、問い1の指定語句にあった「共感」という言葉の意味を理解できていますか。通常「共感」といえば、相手が感じていることをあたかも自分も感じているように感じようとする行為ですね。しかし、キャリアカウンセリングにおいて、「共感」とはこういう行為ではありません・

 

キャリアカウンセリングにおける「共感」とは、相手が事柄に対してどのように感じているかを、カウンセラーが自分の心を使いながら理解しようと努め、そしてその理解が間違っていないかを相手に確認していく行為です。

 

カウンセラー自身の心を使用して、あたかも相手が感じているように感じようとすることで、より深く相手を理解しようとする行為ですね。この姿勢をしっかり意識して傾聴していくと、相手は自己探索を加速していくと考えられます。

 

少し難しいですが、カウンセリングという行為において、非常に重要な姿勢です。もっと理解を深めたい、興味があるという方は、是非ロジャーズについての本をご一読されるのをお勧めいたします。

 

 

 

 

 

 

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