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December 5, 2017

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キャリアデザインとは何か、する必要はあるのか

「キャリアデザイン」という言葉を耳にする機会が増えた気がします。研修の名前だったり、大学の学部の名前だったり。言葉の意味を考えると「自分の仕事人生を設計する」といった風に捉えられますが、その実態は少し違います。今日は、「キャリアデザイン」について考えてみたいと思います。

 

 

 

個人がキャリアに責任を持つ時代

 

情報技術が急速に進歩して、それに伴い労働環境も急速に変化してきています。派遣社員、契約社員、パートタイマー、フリーランス、非常勤社員、臨時雇い、日雇い労働者などの雇用形態も多様化しています。働き方も多様化していれば、会社という枠を超えた仕事のプロジェクトなども増えてきています。

 

このような雇用形態の変化に伴い、雇用状態の不安定や福利厚生や年金の保障が受けられないといった経済的な不安などが生まれています。このような変化により、中には社会や組織に対しての帰属意識が薄らぎ、根無し草の状態で漂流しているような気分になる人もいるでしょう。

 

変化の激しい不確実な社会は、個人に対して自分の将来に不安を感じさせます。しかし、一方で単一の組織に縛られて働かずに、様々な仕事に挑戦しやすくなっているでしょう。あなたがあなたらしい仕事に就くというのはひと昔前より容易になっているかもしれません。

 

仕事の流動性は高まっていて、一つの組織に所属し続けない人が増えています。そういった背景から自分で自分のキャリアを管理していく必要性が高まってきており、キャリアデザインという言葉の使用頻度も上がってきたのかもしれませんね。

 

 

キャリアを計画しても、変化が激しく予期したように進んでくれない

 

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  旅人よ、道は与えられていない

   あなたは歩きながら自分の道をつくる

   あなたが歩くとき、あなたはあなた自身の道をつくる

   そしてあなたが振り返った時、そこに道があるのを見る

  (machada,2013)

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これはスペイン人の詩人アントニオ・マチャードの言葉です。

 

あなたの人生の道は、未来へ向かってくっきりと浮かびあがってはいないでしょう。不確実性の高い現代では濃い霧が立ち込めていて未来のことが全く見通せない気がすることもあるかもしれません。だからこそ、僕たちは、未来に向かって安心して進めるための何か確かなものを求めようとします。しかし、確かな計画など持てません。未来は往々にして思い通りにいかないものです。

 

僕は大学に入学したときに、電気電子工学科という学科に入学しました。当時自分の進みたい道がわからなかったので、一般教養を2年間学んでその間に自分の進路を選択する猶予のある大学に進学したいと思っていたのですが、受験に失敗しました。

 

それで、なんとか滑り止めで合格した大学に入学したのですが、入った学部は電気電子工学科という専門性の高い学部でした。入学早々、学部の中心となる単位の電磁気学の授業で、ナブラ演算子(ベクトルを微積分する際の演算子)など専門的な授業になり、しかも僕は全く興味が持てませんでした。

 

そして、入学した3ヶ月後からいったん大学を休学し、自分の人生をもう一度見つめ直しました。結果、もう一度今置かれている場所でとにかく頑張ってみようと一念発起し、大学に戻ったのですが。

 

電気電子工学科はすでに無くなっていました。

 

このように、人生は何が起こるかわかりません。先の見えない未来において、計画したところで想定外の出来事が起き、計画が一瞬で「おじゃん」になることもあります。未来に向けて人生計画を立てることは意味をなさないかもしれませんね。

 

 

計画するのではなく、転機での対処能力を高める

 

それでは、どうしたら良いのでしょうか。キャリアを計画せずに、変化の激しい社会の中を漂流していくしかないのでしょうか。僕が立脚しているキャリア心理学の理論の最近の傾向は、「転機が起こるのはしょうがないので、転機に直面した時にどう対処するかが大事だ」という考えになっています。

 

つまり、「人生では予期しえないことがおきるもの。なので未来を計画しようとするのではなく、未来に起こる予期しえないことにうまく対処することによって、よりよい人生を実現していこう」っていう考え方です。

 

この考え方で「キャリアデザイン」についても考えてみましょう。そうするとキャリアデザインとは、「自分の人生をしっかりと計画して安心して計画通りに生きていくということではなく、将来どんな転機に遭遇してもそれにしっかり対処できるようになるための方策」ことといえませんでしょうか。

 

キャリアデザインを行うことで、将来どんな転機に遭遇してもしっかり対処できるようになることができるのなら、キャリアデザインを行うことって、価値があることだと思いませんか?

 

 

どうやったら転機への対処能力を高められるか

 

転機への対処能力など転機については、キャリアの理論で様々研究されています。JDクランボルツさんやナンシーKシュロスバーグさんやウイリアムブリッジズさんとかいろいろありますので、興味のある方はそれぞれまたお調べください。

 

本日は、僕が立脚しているマークLサビカスさんの理論に基づく転機への対処能力の高め方を簡単に紹介します。それは、自分の「キャリアストーリー」(現在から未来へも含んだ)を明確にするということです。

 

これは、今あなたが「自分はどういう人間か」ということに理解を深めるとともに、未来に向けて「自分はどういう人間になりたいか」という自己イメージを構成します。すると、過去から現在、未来に向けて包括的で一貫性のあるアイデンティティが形成され、それによってあなた自身やあなたを取り巻く事柄に意味が生じます。

 

自分の「キャリアストーリー」が明確になると、転機に際して自分の「キャリアストーリー」がガイドとなりあなたが転機を乗り越えていくのを後押ししてくれます。

 

「キャリアデザイン」といっても様々な考え方があります。転機への対処能力を高めてくれる「キャリアデザイン」こそが今の時代に求められている「キャリアデザイン」だと僕は思いますし、そのような「キャリアデザイン」は、不確実な社会の中で僕たちが前に進んでいくためにとっても有意義なものだと思います。

 

(※「キャリアストーリー」について

マークLサビカス博士の著作物内におけるアイデンティティ・ナラティブやキャラクターアーク、ライフポートレートなどの概念に近いものとして使用しています。それらの概念が難解に感じられますので、僕にとってわかりやすいキャリアストーリーという言葉を使用しています。ご意見・ご指摘がございましたら、ご連絡くださいませ)

 

 

 

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