気持ちの良いコミュニケーションが取れるようになる1つのコミュニケーションの習慣
コミュニケーションで悩んでいる方は多いと思います、僕も人とコミュニケーションをとることに強い苦手意識を持っている時期もありました。
本日は、気持ち良くコミュニケーションが取れるようになれるコミュニケーションの習慣について記載しました。あなたが気持ちよくコミュニケーションが取れるということは、あなたの相手も気持ちよくコミュニケーションが取れるということです。そんな状態でコミュニケーションを取れると良いですよね。
コミュニケーションで綱引き大会をしない
気持ちの良いコミュニケーションを考えるために、まず嫌な気持ちがするコミュニケーションについて考えてみましょう。
普段の生活の中で、こんな嫌なコミュニケーションはありませんか?
他者から一方的にその人の価値観を押し付けられる、自分の考えが他者に伝わらずだんだん興奮して話してしまうが結局理解してもらえない。
自分の意見を主張することは大切なことです。しかし、一方的に意見を主張されることは相手の身に立ってみると苦痛だったりします。
相手から一方的に意見を主張されると今度は自分の意見を主張したくなります。そうなるとお互いに自分の意見を主張するだけのコミュニケーションになってしまいます。会話はキャッチボールだといいますが、キャッチボールをせずにまるで互いに相手のボールをキャッチせずに次から次へとボールを投げつけているようなコミュニケーションです。
互いの意見を一方的にぶつけ合う、さながら綱引きをしているようなコミュニケーションはギスギスしていて嫌ですよね。互いに相手を自分の意見に従わせようと、相手を自分の価値観や考え方に引っ張り込もうとするコミュニケーションです。
さらには、片方がコミュニケーションをとるのを辞めてしまうこともあります。片方が一方的に意見を主張し、それに対しもう片方は反応がなかったり、適当な同調をしたりするコミュニケーションです。
このようなコミュニケーションは日常茶飯事で起こっています。
僕自身、夫婦間のコミュニケーションで心当たりがあります。うちの場合は、僕が一方的に意見を言って、妻が無反応になります。そして、僕は話すのが嫌になって話すのを辞めます。嫌な気分だけが僕の中に残ります。
自分の意見を一旦手放そう
じゃあ、どうしたら良いでしょうか?
自分の意見を一旦手放してみましょう。自分の意見をしっかり主張しないといけない時もありますが、日常においていつもいつも自分の意見を主張する必要はありません。
普段の生活を振り返ってください。自分の意見を主張しないといけない場面はそんなに多くはないのではないでしょうか。自分の意見をなくしてしまえというわけではなく、いったん自分の中にしまいこむイメージです。必要があればいつでも取り出せます。
それでは自分の意見を一旦手放してコミュニケーションをとる方法について具体的に考えていきます。
まず、相手と自分の間に、真ん中に円があるのをイメージしてみてください。その円をこれから「中心場」と呼びましょう。
「中心場」のなかでは、自分の意見、価値観、考え方に固執することはできません。「中心場」のなかでは、あなたは物事に対して中立で開かれた心持ちの状態になります。
あなたは「中心場」のなかに進んで入ります。すると不思議なことに相手も「中心場」の中に入ってきてくれます。
「中心場」の中では、互いに自分のこだわりを持っていない開かれた状態です。このような状態で行われるコミュニケーションは自分の意見を伝えようとするコミュニケーションとはならず、相手のことを理解しようとするコミュニケーションです。
あなた自身が相手のことを良く理解できるのと同時に、相手もあなたの話をよく聞いてくれてあなたのことを理解してくれます。このようなコミュニケーションをもし取ることができたら、素敵じゃありませんか?
簡単なことではありませんが、コツは一つです。それは、あなたからすすんで「中心場」に入るということです。
コミュニケーションをはじめとする人間関係は、どんなものでも一方的なものではありません。どちらかの考えをもう一方に押し付けて思い通りにするというものでは決してありません。これは、上司と部下、親と子供、先輩と後輩など一見上下関係があるように見える関係でも同様です。
関係性は双方向です、どんな関係性も常に相互に影響しあっているのです。あなたと相手との関係性の中からお互いにとってより良いものを見出していけるような、そんなコミュニケーションを取れたら良いですね。
注意;決して自分の意見を言わないわけではありません
自分の意見を一旦手離して、「中心場」に入ろうと言いました。しかし、これは自分の意見を言わないでくださいと言っているわけではありません。
あなたが「中心場」に入ってから、そして相手が「中心場」に入ってから、あなたは自分の意見を言いますし、相手も相手の意見を言います。そしてそれをお互いに真摯に聴く状態になるのです。
日常のコミュニケーションで、摩擦を生みたくないからと言って、自分の意見を言わないという人がいます。それは、自分の意見に固執していて、他人の意見なんて聞きたくないと思っている状態だから、そのような考え方になるのです。
「中心場」に入れば、あなたも相手も互いに開かれた状態になります。そうすると自然と互いに自己開示をしやすい環境になるでしょう。
ちなみに、このようなコミュニケーションをすべての人と取る必要はないと思います。しかし、家族や友人、同僚などあなたにとって大切な人とのコミュニケーションをもっと深くすることができる方法です。
是非、大切な人たちとコミュニケーションを取るときに、あなたから「中心場」に入って、コミュニケーションを取ることを意識してみてください。