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心のもやもやが晴れて自分にやさしくなれるなど心のデトックスに役立ちます

渡辺和子さん著の「置かれた場所で咲きなさい」を読みました。昨日(2017年8月1日)のブログで、「自分は何ができるか考える」という習慣の効力について述べました。それに関することが確か書いてあったなっと思い4年前に読んだ本を読み返してみました。すると、改めてですが良い本でした。

置かれた場所で咲きなさい

「情けは人の為ならず」を胸に他者と積極的にかかわろう

他者のために自分が何ができるかを考え行動することを、この本の中では「愛と奉仕の実践」と言ってます。僕たち日本人の多くの人が大切にしているであろう価値観である「他人に迷惑をかけない」ということは重要なことです。

しかし、それだけではもの足らないと著者は考えています。「進んで助け合う」「弱い人を助ける」など積極的なかかわりが大切だというのです。実践するのは難しいですが。

「情けは人の為ならず」ということわざがあります。他者に情けをかけることは他者のためではなく自分のためだという意味のことわざです。積極的に自分から他者に好意的・肯定的な働きかけをおこなうそれは好意的・肯定的な働きかけとして自分に返ってくるということですね。

自分が利するために他者を利するというとなんかちょっと嫌な感じがするかもしれませんが、僕はそれで良いんじゃないかと考えています。他者を利しても自分には何も返ってこないとなればどうしてもちょっと辛いですよね。自分のためになると思えば、まずは他者を利するところから始めることも始めやすくなります。そして本当に自分に利する形で戻ってきます。

「環境の奴隷」になる人とならない人の違い

この本のタイトルは「置かれた場所で咲きなさい」です。

置かれた場所というのは、いま身を置いている環境のことです。その環境が納得がいかない環境だということもあるでしょう。その環境に不満を持っている場合、どうしても不平不満などのネガティブな感情が自分の内側に沸き起こってきやすくなります。その感情に支配されている状態は環境の奴隷といえるでしょう。

そんな環境の奴隷になりやすい人はどんな人なのでしょうか。環境に反応しているだけの人は環境の奴隷になりやすいです。周りからの影響に反応し、それが気に入らないものだと気に入らないと反応している人です。

ある新入社員のケースを例に考えてみましょう。

これまで全く職業経験はない。それは面接の履歴書にも記載してあるし、周りは良く知っているはず。そんな私がいきなり仕事ができないのは当たり前で、仕方がない。周りの上司や先輩は私を教育する義務がある。しかし、まったく面倒を見ようともせず、現場に放り出し、やったことのないことをやれと言ってくる。できるわけがない。もっとしっかり新入社員教育をしてくれる会社に入り直したい。

そもそも環境そのものもあなたの捉え方次第でいかようにも変化します。

このケースのように、否定的に環境を捉え、自分の思い通りにいかない要因を自分の外側に求め、それに反応しているだけの人は環境の奴隷になりやすいといえるでしょう。一言で言えば、受動的な人です。自分が何をするかということに焦点は当たっておらず、他者が自分に何をしてくれるかということに焦点が当たっています。

環境の奴隷になってしまえば、それをじっと我慢してしのぐか、その環境にいることを辞めるかという手段が主になってしまいます。辞める場合は、なかなか良い辞め方になりません。これは幸せなことでしょうか。

一方、環境の奴隷になりにくい人はどんな人でしょう?

環境の奴隷になりやすい人との対比になりますが、主体的な人が環境の奴隷になりにくいと考えられます。環境の影響を直接受けて反応するわけではなく、環境の中における自己を確立しており、そのなかで自分はどうするかを考えられる人です。

ある新入社員のケースを例に考えてみましょう。

これまで全く職業経験はない。早くしっかり仕事ができるように成長していきたい。まだ未熟だが現場に行って経験を積ませてもらえる。これを機会に成長していこう。上司や先輩は忙しく、なかなか新人を教育できないようだ。現場でつまづいたポイントを明確に整理し、上司や先輩が指導しやすい状態にして相談にいこう。どんなタイミングなら相談を受けやすいだろうか。

このような考え方をしていれば、環境の奴隷にはならないということがお分かりいただけたでしょうか。自分の置かれた環境で主体的に行動すれば、あなたを取り巻く環境はきっと良い方向に変化するでしょう。

今の自分の置かれている環境を振り返り良い機会になります

この本を読むと、今の自分の置かれている環境をゆっくり見つめることができます。なんか自分に対してちょっとやさしい気分になれます。2時間ほどでさっと読めます。今の環境に不満を感じていてもやもやしている方には特におススメですよ!

<参考文献>

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